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水によってパーマのかかりや、ヘアカラーの染まりがかわる

ヘアケアマメマメ 2018年5月16日

2018年5月16日

筆者が若い頃、中型や大型店を運営していた時にも、様々なパーマがかからない事やヘアカラーが染まらない事がありました。その都度、若いスタイリストに、何でしょう……と相談を受けた事がありますが、今のパーマ剤やヘアカラー剤と違い昔のパーマ剤やヘアカラー剤は、その髪の毛にダイレクトに反応しかしないので、よくそんな事がありました。

 

今はパーマ剤もヘアカラー剤もダメージも少なく、でもちゃんとかかったり、染まったりしますが、以前は例えばそのお客様が血圧の薬を飲んでないか……鉄分の薬を飲んでないか……抗癌剤を行なっていないか……鉄鋼所に勤めていないか……お惣菜屋さんに勤めていないか……今現在、生理中でしかも重い方ではないか……妊娠していないか……などと様々な要因が考えられる為、失礼だとは思いながらも、事細かにカウンセリングを行いました。

 

そんな中、全国のヘアサロンへセミナーや講習を行いに歩いてた頃、場所によってはどうしてもパーマのかかりが悪い人が多い地域や、ヘアカラーも染まりが悪い地域が在る事を知りました。これは一体、何が原因なんだろう……色々と調べていくうちにパーマのかかりが悪い地域やヘアカラーの染まりが悪い地域には、パーマにも薬に何種類が在るのですが、チオグリコール酸系とシスティン系ではチオグリコール酸系の方の需要が多い、そしてその地域は大体、特定していたのです。(※今は2種類以外にも髪の毛を極力ダメージさせない、様々な成分のパーマ剤が在ります。)

 

その原因は『水』だったのです。

 

ご存知の様に『水』にも様々な種類が在ります。

 

『水』にも『軟水・中度の軟水・硬水・強固な硬水』と在ります。その中で更に『ミネラルウォーターや炭酸水・アルカリイオン水』などと様々に分類されますが、日本は基本『軟水』です。そしてヨーロッパを始め欧米は主に『硬水』になります。

 

日常、飲んでいる水道水は雨が山に降り山に染み込み、ろ過され川に流れ出てダムに蓄積され、家庭に届く時は人体に害の無い程度の塩素系で消毒し、口にしています。勿論、水道水もその地域によって水の質が異なります。

 

その異なる理由が『軟水』か『硬水』かなのです。

 

ナチュラルウォーターやミネラルウォーターの方が確かに身体にはいいと思います。しかし、ミネラルを摂取するだけなら、何の問題も無いのですが、一緒に『鉱泉』を吸収する事で、同じ日本国内でも大分変わってしまうのです。色々と調べた結果、自分が生まれてから、生まれた土地を離れず、長年、天然の温泉やナチュラル鉱泉を吸収、摂取している地域の人の方がパーマやヘアカラーのかかりや、染まりが悪い様だという事が判明しました。

 

ですから、山岳部の田舎だからとか、おばちゃんが多いからパーマは強い方がいいという事でチオグリコール酸系のパーマ剤の方が需要が多い訳では無いのです。現代は水も購入する時代ですが、スーパーなどで販売している『ミネラルウォーターや炭酸水・ナチュラルウォーター』は加熱処理は行わないものの、余分な成分をろ過したり、農林水産省のガイドラインに則って販売されている為、何の問題もありません。購入した水を飲み続けたからと言ってパーマやヘアカラーのかかりや染まりが悪くなる事はありません。

 

使用したり摂取する『水』一つだけでも、こんなにも変わるのです。
どうでしたでしょうか。不思議ですよね。ちょっとした事だけど、詳細を知って置けば、サロンでの対応も安全に上手く行くと思います。そして、自分自身も気をつける事が出来ますよね。